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zoom RSS AC電化によりECが走ることになった札沼線のDCに乗る

<<   作成日時 : 2010/05/19 22:33   >>

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さて、札沼線を乗り潰す。札沼線は非電化路線ながら、桑園口は、札幌近郊のベットタウン路線であり、桑園口の列車は3〜6両と、気動車による普通列車としては編成も長いため、一般的にイメージしがちな非電化ローカル線とは、違った様相を呈している。

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“学園都市線”という愛称があり、あいの里教育大までは複線、さらに、太平までは高架軌道といった具合に、乗車中の列車が気動車列車であることを完全に忘れさせてくれるテイストが、あまりにも多い。

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そして、北海道医療大学までは電化が決定した。高架軌道には、ポールが既に建植されていて、一部ハンガーがレール方向を向いている。これら電化設備は高架化の際に準備工事されていたのかもしれない。札沼線は、運用が一部を除き独立していて、キハ141系列が札沼線専用として運用されていることから、七尾線の例のように、電化に、直流電化という選択肢が挙がっても良さそうな気がする。

しかし、JR北海道の電化路線は全て交流で、車両の共通化や、検修に変電設備などのメンテナンス、それに運転士に対する教育等を考えると、交流電化は無難な選択と言える。

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ところで、「乗車中の列車が気動車列車であることを忘れさせてくれる」…と前述したが、列車は40〜60kmの中速で進み、スピードはあまり高くない。エンジンから回転音がほとんど聞こえて来ず、そのことからも、気動車列車のイメージがしない。逆に言えば、極力蛇行による経済運転が行われており、気動車列車独特の運転と言える。やっぱり、ディーゼルカーなんだ。これには、キサハを編成に組成することから、スジに余裕をもたせてあるのも、速度が高くない理由のひとつと言えよう。

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ところで、札沼線電化後のキハ141系列の去就について、筆者は今から心配している。キハ141系は片運ばかりで、北海道の他の路線では使い難そうで、転用には両運化が必須だ。逆に、キサハなんかは、その役割からして、気動車化の際に掛けたコストは、それほど高額ではないはずで、廃車も惜しくないだろう。

しかし、気動車化の際に、キハ150と同一の主要機器を用いたキハ143型は、冷房車ということもあり、転用が考えられても不思議ではない。札沼線電化後は、キハ141を廃車にし、捻出された運転台機器を利用して、キハ143型が両運化されるのではないか。

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いや、それとも、急行“はまなす”の気動車化を図り、キハ143型を充当するのも良さそうだ。持ち前の高出力や冷房が活かせる。

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キハ141系の転用シミュレーションはそれぐらいにして、石狩当別で、キハ40の新十津川行きに乗り換える。400番台の単行列車だ。キハ40の車内は、キハ141系よりも暖かく、石狩当別まで、寒さのため体を丸めるようにしていたが、ようやく寒さを忘れることが出来た。400番台は札沼線オリジナル車両で、2両使用・2両在籍。キハ40を高出力化したワンマン対応車で、高出力化分は、冬季の排雪抵抗に対する遅延回復等の余裕に充てられる。そのため、他の季節は400番台のスジに、他のキハ40を充当することも可能であり、予備がないのはここに理由がある。

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次の北海道医療大学は、その名の通り大学が隣接しているため、ホームが長編成対応になっている。配線が私鉄電車の終端駅のようで、珍しく見える。ここまでは区間列車も多く運転され、Kitacaのサービスエリア終端となっている。石狩月形で上り列車と交換した。上り列車もやはり、キハ40-400だった。

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石狩月形を過ぎると、しばらくして、今までの車窓風景には似つかわしくない、とても大規模な施設が見えてくる。大企業の工場か宿舎か何かに見えたが、後で調べてみると、刑務所だった。かつては敬遠された矯正施設も、収容者を人口に計上出来るなどといったメリットがあることから、誘致に積極的な自治体もあるとか。

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ところで、北海道の鉄道旅行にキハ40系は欠かせない存在だ。青いシートモケットに、2重窓が、旅情を掻き立ててくれる。昔ながらの機能的な車内だが、本当に落ち着く。ボックスを独り占め出来るし、足を伸ばして、窓の外を見ているだけで、この空間にいるだけで、日常のイヤなことなど、忘れさせてくれる。

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終点の新十津川に到着。1面1線のシンプルな駅だった。新十津川には、1日に3本しか列車が発着せず、函館本線の滝川駅と3kmほどしか離れていないため、周辺住民は、クルマで滝川に出てしまう人の方が多いようだ。筆者と同じ列車に乗っていた人の中には、駅前から国道に向かって歩いて行ったので、あるいは滝川に向かったのかもしれない。

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なお、終着の新十津川は、かつては中間駅に過ぎなかった。札沼線のレールは、更に、留萌本線の石狩沼田まで伸びていた。北海道の昔の地図と現在の路線図を比べてみると、失われた鉄路が本当に多い。

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折り返しの上り列車は、新十津川駅発車時点で、筆者ともう一人の乗客だけだった。往路と同じ道を戻る。

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石狩当別で、キハ143に乗り換えて、札幌に戻ってきた。キハ143の車内は、1+2列のボックスシートが並ぶが、1列シートの人気が高いこと。みな、進行方向左側に座っているのがユニークだった。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
ここも途中までは、通勤路線ですね。朝の札幌駅でたくさんの客を乗せて走っているのを目撃しました。この路線も国鉄時代に乗ったきりです。
としおちゃん
2010/05/20 10:19
としおさん、コメントをお寄せ下さり,ありがとうございます.

高架複線を、長編成のディーゼルカーが行く姿は、他ではなかなか見られないシーンですが、電化されてしまうと、そういう魅力的な部分が札沼線から失われてしまいますね。
ツキだっ!
2010/05/20 22:16
石狩当別駅は、役場のライブカメラの映像で見ることができます。列車もかろうじて形式が分るくらいに見ることができます。そんな映像を見ながら北海道への旅情をかきたてられます。キハ40たちのカラーリングは秀逸ですね。ウンウン
☆みやちん
2010/06/27 09:01

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