私たち、少数派

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最近は,どこの路線も車種統一する傾向にあるが,さまざまな事情で,いっぷう変わった車両(編成)が僅かに数本,配置されることがある.

今回は,そんな車両にスポットを当ててみた.なお,ここにおける「少数」とは,あくまでも筆者のフィーリングであり,増備途中や,廃車進行によるものは除いてある.

■ 207系900番台

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昭和61年、国鉄末期に登場した地下鉄千代田線乗り入れ用として10両編成1本が製造された。

900番台が意味するように、VVVF制御の試作車であり、営団(当時)と共同で各種試験を行ったが、MT比を下げることが出来ず、コスト高となるため、首都圏では、量産されずに終わっている。

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後に、VVVFインバータ車はコストが安定し、今では、日本の鉄道車両の制御方式の主流となり、ひと頃、「当社ではVVVFインバータ車を採用しない」と主張していた鉄道会社も、現在ではVVVF制御を受け入れているなど、207系900番台登場時とは、隔世の感を禁じ得ない。

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203系と併せて,置換えの対象となっている.205系5000番台で採用されたVVVF装置と仕様を合わせ,常磐緩行線で継続使用するか,205系5000番代化によって捻出されたMT61主電動機を利用して,界磁添加励磁制御に改造の上,205系に編入するなどの方法もありそうだが,いずれの策も採られず,どうやら廃車になるようだ.

■ 209系(南武線)

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南武線用に1993年に6両1本新製された.後に1本増備され,6両編成2本の陣容となった.編成は4M2TとVVVF車にしてはパワフルだが,インバータのソフトで,走行特性を4M6T編成に合わせてある.

国鉄時代なら,南武線に新製車が配置されることなどなかったが(新製車は名目上「南武線増発用」などとされていながら,実際は山手線などに投入されるのが一般的だった),民営化後,JR東日本は,205系に続いて,209系をも,南武線に新製配置した.

■ 209系500番台(京浜東北線)

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京浜東北線のATCをデジタル化するにあたり、予備車確保のため、総武中央緩行線から転入してきた。

後に、209系試作車も置き換えるべく、更に転入してきて、209系500番台は、浦和区に合計50両が配置されている。数が増えたため、希少価値がやや薄れ、「少数派」と謳うには、憚る気がしないわけでもない。

■ 209系1000番台

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常磐緩行線増発用として、地下鉄千代田線乗り入れ用に投入された車両で、2本のみが在籍する。

209系1000番台就役当時、既にE231系の量産が決まっていたが、地下鉄直通仕様は、開発に時間を要するため、209系がベースとなった。

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基本的な仕様は地上型と同じだが、6M4T編成となり、パンタが地下区間における追従性に対応したものとなっている。また、主電動機がE233系と同じMT73を装架しているが、MT68も装架可能となっている。

■ 209系3100番台

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りんかい線線内折り返し用70-000系6両編成を10両編成に組み替えるにあたって、先頭車の車体長が長く,編成中間にクハを組成すると,整列乗車の位置を乱してしまうことから,活用せずに余剰となった車両を,JR東日本が譲り受けて、川越線・八高線仕様としたもの。4両編成2本(うち,譲受車は6両)が在籍する。

■ E217系(東海道本線)

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東海道本線東京口に15両編成2本が配置されている。

湘南新宿ラインでの運用終了に伴い、E217系に余裕が出来たため、東海道本線に転用された。側面から見ると,E231系と同一に見えて,スモークガラスの色の違いや,側面表示が一部方向幕のままだったりと,側面からでも容易に見分けがつく.

総武快速・横須賀線から東海道本線への転属は、113系時代にも見られたが、E217系の場合は、横須賀線系統が、基本11両に増結4両で、東海道本線とは、組成が異なるため、転属の際に、基本10両に増結5両へと、編成替えを伴っている。

当初は3本だったが、E217系の所要増に伴い、1本が鎌倉区へ再度転属したため,現在,東海道本線運用車は15両編成2本となった。

■ E233系近郊型

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上記、東海道本線E217系が1本、鎌倉区へ転属するにあたっての補充分が、このE233系3000番台。

今のところ、1本のみの存在で、だったら、E231系を新造した方が、近郊型への設計変更や習熟運転の手間が省けたと思う。

これは恐らく、東北縦貫線供用開始後に備えての、先行投入的な意味も兼ね備えているのだろう。ご覧の通り、普通車にもヨーダンパが設置されている。

■ E331系

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E993系ACトレインの試作結果を踏まえて登場した、量産先行車。連接車体採用の14両編成で,2007年春に京葉線で土日限定運用によって営業を開始したが、不具合のため、同年4月に営業を休止した。

後に、車両メーカーに甲種回送されて、修理が施された模様だが、営業を再開する気配はなく、今後の量産も行われない公算が高い。

■ JR四国6000系

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111系置き換え用として登場したが、後に、JR東日本113系購入による置き換えに変更されたため、3連2本のみの存在となっている。

主要機器は8000系に準じていて、車体は211系の図面を流用するなど、もし、国鉄が分割民営化されずに、国有のままであったら、横須賀線にでも投入されていたかもしれない。そんな、手堅い設計の車両である。

■ 371系“あさぎり”

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1991年の小田急電鉄との相互直通開始に伴い製造された、“あさぎり”用の特急車で、1本のみ在籍する。

主要装置は211系・213系と同一で、共通化が図られて、維持リスクを軽減している。小田急線内で聴くMT61サウンドは,なかなか乙なもので,いつ聴いても良い.

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大胆かつ洗練されたデザインは、姉妹形式の小田急20000型と異なり、今でも時代を感じさせない。

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