ウソ電なんて言わせない! サインカーブの丸ノ内線02系

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今は沈静化したが,2000年代になって鉄道業界でリバイバルブーム現象が見られた.旧形式の車両にかつての塗装を施し,往年の名列車が再現された.このブログ内でも,165系房総急行外房や小田急2600系,西武鉄道101系赤電について記事にしている.

ところで,営団地下鉄のイベントはすごかった.なんと,ラッピングを施して現行車両をリバイバルカラーに仕立てたのである.銀座線開業70周年の際は,01系を1000型風にラッピングした列車が登場した.この際は先頭車だけだったが,丸ノ内線開業50周年の際は,02系にレッド・サインカーブのカラーを再現してくれた.

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リバイバルブームの際に各地で見られた現象の共通項として,「旧形式の車両の塗装をかつてのものにする」ことが挙げられる.だから,その塗装が標準色とされていた頃を知っている世代はもちろん,知らない世代からも評価された.

しかし,営団の場合,既に旧形式車両の在籍がなくなった後だったので,アルミ車体で普段は金属肌を露出させている現行形式にかつてのカラーが施されたのである.

マニアの間に,「ウソ電」というものがある.パソコンの画面上で画像処理した作品を楽しむもので,ウソ電の作品を受け付ける雑誌のコーナーもある.そのコーナーに,レッドにサインカーブの02系の作品が掲載されたことがあったが,そこまではバーチャルの範囲である.

ところが,営団地下鉄がその雑誌を見たか見ていないのか別にして,今までバーチャルとされていたウソ電が,現実のものとなってしまい,愛好者は唖然をくらった.もちろん,夢を実現してくれたことに,脱帽深謝したい.

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真っ赤な車体にサインカーブの丸ノ内線は,東京の風景の一部と化し,東京になくてはならない,象徴的なものであった.ピンクのアルミデコラに,駅構内にあるセクション対策の補助灯など,今となっては過去帳入りしてしまったが,懐かしいアイテムである.赤は紫外線に弱いため,エクステリアに採用されるケースは少ないが,丸ノ内線は地下鉄なので紫外線の心配は不要であるため採用されたが,四ッ谷やお茶の水などの明かり区間で,東京の風景に彩りを添えた.

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車体の表現方法に従来から塗装が用いられてきたが,ラッピングという新しい手法が生まれ,表現の幅が広がった.営団地下鉄は新しい手段を利用して,我々を楽しませてくれる.願わくば02系のうち1本程度を,常時レッド&サインカーブにしてもらえないだろうか.

―お断り―
記事中の商号は当時のものです.

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