小田急70000型ロマンスカー・GSE

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新型ロマンスカー・GSEに乗ってみた。

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展望特急でありながら、20m・ボギー車である点が、これまでのロマンスカーと異なる。最大限の定員を確保しようとした結果だ。編成は、箱根湯本の有効長目一杯の7連。RSE車引退後、ロマンスカーでは久しぶりに見る7連で、案内表示の「7両編成」がなんだか新鮮だ。

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連接車体の採用は見送られたが、席に落ち着いてしまえば、そんなの気にならない。インテリアは、最近の商業施設で見られるようなテイストで、やや明るめ。

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そう、夜間沿線で通過していくGSEを見ていると、大きな窓から、明るい車内が映し出されて、とても印象的なの。ボディが暗闇に溶け込み、客室部分だけがホームに飛び込んでくる。ショーウィンドゥが動いているかのようで、不思議な感覚。

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座り心地はMSEより改善されている。NSEの、あのふかふかな掛け心地を求めるのは、多くの要件を満たせねばならない現代では無理なのだろう。懐かしい。

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遮音性は抜群で、ジョイント音もあまり聞こえてこない。一方、帰路に乗車した展望席では、台車直上なので、ジョイントに体が刻まれる。先頭台車なので、フラット音がするのは、歴代の展望特急と同様で、宿命なのかもしれない。

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GSEでは、先頭車に網棚の設置が行われなかった。展望席だけでなく、客室全体が展望車というコンセプトによる。おかげで、頭上の空間がトールで、本当に開放的だ。網棚から、バックの紐が垂れ下がり、ブラブラと目障りな思いをすることはない。

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トールと言えば、展望席のガラスも上方向にだいぶ拡大されていて、従来よりも視界がかなり広い。日中なら展望席の照明は不要なくらいだ。

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展望室天井からは、何も聞こえてこない。1回だけパターン接近音が聞こえてきただけだ。NSEはブレーキの排気音、LSEは前照灯減光足踏みペダルを踏み込む音が聞こえてきて、前面展望を楽しみつつ、頭上で行われている運転操作を想像したものだ。GSEではそのような楽しみ方が出来ないのは淋しい。原鉄道模型博物館で、GSEの運転台モックアップに座らせてもらったことがあるが、足元が狭かった。

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ロマンスカーと言えば、走る喫茶室。喫茶室サービスが廃止されてからも、カウンターだけは設備されていた。しかし、GSEではいよいよなくなった。男女兼用トイレも1箇所になり、客席スペースを極力捻出しようとしているのが分かる。一方、最近の動向を反映して、大型荷物置場が設けられたのが、ロマンスカーでは目新しい。

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GSEでは、終点に近付くとBGMが流れる。降車準備を促す目的だが、その目的と裏腹に、豪華客船に乗っているかのごとく、優雅な気分になり、聞き惚れてしまう。いつまでも乗り続けていたい。

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現場では、20m10編成を組成できるEXEやMSEの方が、制約がなく重宝しているのは分かる。だが、ロマンスカーで味わう非日常は格別である。乗る方としてみれば、"遊び心"を楽しみたい。

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GSEは、2本のみの新造のようだが、出来れば、もっと増備して箱根特急は全て展望車で運用できるようにして欲しいところだ。

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今春の線増工事完成で、小田急は永年の夢であった新宿-小田原60分運転が実現し、GSEは、その記念すべきステージのために用意された。

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当たり前の存在だったLSEの引退は淋しいが、それと引き換えに用意されたGSEも……好きになりそうだ。

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