VVVF 東急7700系について考える

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東急7700系が置き換えられつつあり、東急線上から姿を消す日も遠くないようだ。

7700系は、東横線・日比谷線直通用7000系に、VVVF装置を艤装した更新車である。

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VVVF化は、今でこそ珍しくないが、当時はとても斬新な手法で目を見張った。18m車であることも有利に働き、結果的に後モデルの8000系より長く、東急線上で活躍を続けた。(当初、運転台がワンハンドル化されたものの、ブレーキは空気指令式のままの編成があり、趣味的に面白かった)。

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一時期、東京急行はステンレス車を、更新しながら半永久的に使用する方針であった。これに基づき、7600・7700・8000系に、いわゆる「歌舞伎塗装」された更新例が見られた。外観で劣化するのは、スポット溶接が所以のシール充填材と、窓サッシのゴム程度であり、ボディの強度は理論的には衰えないはず。なので、前述の方針は理に適っていると思っていた。

愛好者にとって、現行の形式が末永く活躍を続けるのは喜ばしいことで、この方針を歓迎していた。

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しかしながら、この方針は後に変更され、新形式車によって置き換えられるようになった。これは、相互直通運転など、乗り入れ先の環境の変化によるものが大きいが、各種サービス機器の充実化によって、配線引き直しの必要性に迫られると、費用対効果の面から、新形式導入の方が、総合的なメリットをもたらすからだ。

ところが、現在7700系が運用されている池上線・多摩川線は、自社線で完結しており、他社の影響を受け難いことから、これが、7700系は、7000系時代から通算して半世紀以上、東急線上で運用され、7200→7600系よりも、更なる大活躍を見せる結果となった。前述の、18m車ゆえの有利な条件とはこのことである。

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さすがに、現代の水準から比較して、特に側面の見附がクラシカルに見える。だが、性能面では今後の使用に充分耐えられそうである。

そして、ご存知のとおり、養老鉄道に譲渡されることになった。同鉄道では今後30年程度の運用を見込んでいるそうだ。







都営新宿線10-300R形など、ステンレス車ながら20年未満で解体される例もある中で、今回の7700系譲渡は、大変ラッキーな例だ。

だが、養老鉄道も、もっと新らし目の出物があれば、そちらを選択したかったのが正直なところだろう。

例えば、東京メトロ03系は有力候補だったと思われる。

しかしながら、先頭Tc編成であり大幅な改造が伴うことから、除外されたのだろう。(18m車ながら、03系は案外人気がないようで、いま聞く売却話は、熊本電鉄のみのようだ。先代の3000系と同様、飛ぶように売れるかと思われたが。)

都営5300形はどうだ。先頭Mc編成で、1C4M制御なので、短編成の組成はそれほど難しいくないだろう。期間が異なるが、車軸交換程度の小改造で済みそうだ。だがこちらは、アルミボディゆえ、塗装を省略出来ない点で不利になる。

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となれば、東急1000系の余剰車が払出されてしまった以上、7700系も、車体の設計が古いという以外に、候補から除外する理由はなくなる。

これが今回の譲渡劇を生んだ、と言ったところだろう。

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