東急車輌

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土曜日、鉄コレ・東急6000系目当てに東急車輌へ行かれた方、寒くて大雨が降る悪天候の中、朝早くから並ばれたそうで、大変お疲れ様でした。中には、それが原因でお風邪を召された方もいらっしゃるそうで、本当に大変でしたね。

かくいう筆者は、鉄コレには興味がないため、午後に行ったのですが、その頃には、雨はすっかり上がって、気温も上がり、寒い思いをせずに済みました。商品販売はどのブースも空いていて、列に並ばずに済みましたし、保存車両を写すのもまた同様でほとんどストレスなく写すことが出来ました。

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しかも、デハ5201号には午前中は装着されていなかった、種別板と行先表示板が入り、最高の状態を記録することが出来ました。デハ7052号と共に保存されているデハ5201号は、前照灯に急行灯、室内灯まで点灯していて、まるで営業車両のよう。デハ7052号の運転台から、ワンハンドルのコンソールが覗かせるのはご愛嬌で、こどもの国線時代のままなのでしょう。

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このように、各種グッズには興味がなく、普段、構内にカメラを向けることすら禁じられている、東急車輌の見学が目的だった筆者にとっては、またとない、良い機会でした。

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御存知のように東急車輌は、今年の3月で東急グループの資本関係から脱却することになっている。ここ数年、さまざまな業界で再編が見られたが、JR東日本の東急車輌買収劇ほど驚いたことはなく、夢にも思ったことがなかったので、最初は信じられなかった。

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JR東日本の傘下になった後は、はたして、この横浜工場を見学する機会は得られるのだろうか。日本の鉄道車両に与えた功績は大きくても、JR東日本の立場からすれば、会社として保存する意義がほとんどないデハ5201号・デハ7052号の今後の処遇と併せて、今後の方向性が気になるところだ。

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方向性といえば、東京急行電鉄本体の車両の動きも、今後の動きが見えない。経営不振気味だったグループ内の製造会社を今後は支える必要がなくなるわけで、資本の投下(短期・中期)は、副都心線直通事業や渋谷の再開発に集中すると思われる。なので、東急各線の車両は以前のように、ステンレス車は更新して半永久的に使用していく方針を選択するかもしれない。となれば、タネ車の製造から50年が経つ7700系は今後も使用が継続され、一方で新5000系シリーズや新7000系の増備は、このあたりで区切りを打つのではないか。

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そうなると、今度は、地方私鉄に供給出来るステンレス車両が枯渇してしまう恐れがある。東京急行電鉄が、ステンレス車のイメージを気にする必要がなくなるので、リユースに消極的になるほか、譲渡時の価格が上昇することだって考えられる。これによって、地方私鉄は、中古車を安価に入手出来る機会が減り、最悪の場合は、「代替車両の確保が難しいため路線廃止」…というケースに至ることも想定される。上田電鉄や伊賀鉄道のように、近い将来東急1000系で車種統一を夢見ていたであろう会社は、思い描いていた夢を果たせずに終わり、秩父鉄道や長野電鉄は、置き換え用の車両を新たに必要に迫られる。

このように、JR東日本の東急車輌買収劇がもたらす影響は、東急からの車両供給に依存している地方私鉄にまで及び、その範囲は意外と大きい。

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この記事へのコメント

2012年02月29日 00:52
スーパーおはようございます。
フロントのサボがカッコイイですね…♪
2012年02月29日 23:08
としおさん,コメントをお寄せ下さり,ありがとうございます.
近畿車輛は,けんまるさんがよくレポートされていますが,東急車輌は,構内にカメラを向けることも許されません.
そんな禁断の東急車輌を見学する機会が得られて,幸せでした.
2012年03月01日 14:30
ツキだっ!さん、私もJR東日本の東急車両買収劇夢にも思っていませんでした。
2012年03月05日 13:52
千葉バス情報館さん、コメントをお寄せ下さりありがとうございました。
本当に、この買収劇は意外で、夢にも思いませんでしたよね。

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