もうすぐお別れ 神岡鉄道

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神岡鉄道が廃止されるということで,快速ムーンライト信州を利用して直江津経由で猪谷までやってきた.ただ,訪れたときはまだ,廃止は決定しておらず,この路線を引き継いで運営することに興味を示している会社もあるとか.

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本来であれば,まだ全線乗ったことがない高山本線で猪谷入りしたかったが,高山本線は台風で不通が続いてる.

猪谷は,特急停車駅だし,せめてマルスが稼動している有人駅かと思っていたら,無人駅のようだ.ただし,自動券売機は設置されている.神岡鉄道の入線時に肉声アナウンスが流れ,駅舎にも,窓口ではないが詰所のような所に,人がいたから,完全な無人駅ではないようで,あるいは,神岡鉄道の職員なのかもしれない.

というわけで,854Dから17分の間合で神岡鉄道の207Dに乗り換える.KM150型の単行.中部地方を走る鉄道なので,てっきり日本車両製かと思っていたら,新潟鉄工所製だった.

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車内は,ボックスシートと,その一部を取り外して,ロビー風に配置を変えた個所,そして特徴的な囲炉裏が見られた.囲炉裏は,炎がダミーだが,列車の揺れと共に,ゆらゆらと揺れてなかなかの風情.ワンマン運転だが,運客仕切は色付きのアクリル板で遮光しており,遮断はされていなかった.客室灯にカバーはないし,トンネルが多いので,客室の明かりが気になりはしないだろうか.

ちなみに,運転士は女性だった.気動車を運転出来るということは,貨物も仕業に含まれているのか.KM150型は発生品の流用が多く見受けられ,電車に比べて運転は大変そうだ.

車内は,5人ほどしか乗っておらず,そのほとんどが終点まで乗ったとは言え,この鉄道の1日の現金収入は,恐らく10万円に満たないのではないか.始発駅からの乗車でも,整理券が必要らしい.

前述のように,隧道が多く,神通川水系の高原川に沿って走るのだが、渓谷が見られるのは隧道と隧道の僅かの間ぐらい.後で知ったが「奥飛騨の地下鉄」という異名があるらしい.それと,駅間距離が長い.神岡鉱山前までは5~6kmぐらいずつ離れている.上り勾配なのか,列車はせいぜい40~50km/h程度の速度しか出ない.神岡鉱山前ではDD13型タイプの機関車が留置されていた。行きは撮れなかったが、帰りに写そう.飛騨中山は,飛騨高山と紛らわしい(207D・猪谷14:55-奥飛騨温泉口15:26/所要31分)。

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奥飛騨温泉口は1面1線だが、他に側線があって、大きな穴が開けられたタンク車が3両停車中であった。穴の意味は不明で、どうせならきちんとした形で保存すれば良い。

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また、駅前には廃車になったKMDE10型が保存されていた。不思議なのは、両サイド共に、キャブの下部に屋外用コンセントが取り付けられていること。イルミネーションにでも使うのか。

鉄道や利用客の割に、奥飛騨温泉口駅舎の立派なこと。自治体のコミュニティー施設も併設されているのだが、利用者は誰もいない。大画面のテレビなど、結構、金が掛かっているように見えて、もったいない。コミュニティー施設側とは別に,もう一つ駅舎らしい建物があって,これはどうやら従前の駅舎のようだが,周囲には観光客相手の店はなく,場違いのように小洒落た美容院が1軒あった.

券売機は食堂の食券発行機と同タイプで、てっきり白地の切符が出てくるのかと思ったら、ちゃんと地紋があったので、乗車券だけを見ると、食券発行機から出てきたものの様に見えない。

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16:40に223Dが入線してくるので、入線シーンをホームで動画撮影する。レリーズのタイミングが若干遅れてしまった。列車を待っている間、時刻表や運賃の支払い方法など、乗客に尋ねられる。普段は列車を利用しない人なのか、さもなければ、ワンマン運転が珍しいのか?帰りの210Dは、乗客がワンボックスに1人程度だった(210D・奥飛騨温泉口16:46―猪谷17:16/所要30分).

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帰りはすっかり暗くなり、神岡鉱山前におけるKMDD55型の撮影が難しくなってしまった。しかもこの車両、当初は気動車と同じ明るいカラーだったのに、今ではブラウンを纏っているため、撮影しづらい。仕方がなく窓を開け、窓かまちに小型三脚を立てて、スロシャッターを切った。

猪谷に戻り、関西本線の867Dで富山まで戻る(猪谷17:24―富山18:13/所要49分)。車両は往路と同じキハ120型300番台。客用扉の折戸が、隧道に入ると気圧で内側に一瞬折れるのが面白い。

記事中の時刻・列車等は2004年12月18日当時のものです.

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この記事へのコメント

2006年09月29日 22:55
今晩は、ツキだ!さん。
最高な記事ですね。
楽しませていただきました。
神岡鉄道にはとうとう一度も行けませんでした。
残念です。DE10貨物見たかったな・・・
タンクの写真にはビックリしました!
のちほど・・・
2006年09月30日 11:42
神岡鉄道も廃止されちゃうんですか~、高山線の中で見たことはありますけど、乗ったことないです。
3セクはどこも経営厳しいようですね…
2006年09月30日 19:17
お二人とも,コメントありがとうございました.
鹿島鉄道やこの神岡鉄道のように,貨物収入の割合が高い鉄道会社が,貨物輸送の廃止のダメージを受ける例が多いみたいですね.樽見鉄道も同様で,今後,目を離せません.
如月瑞穂
2006年10月02日 21:46
ツキだ!さん私のブログでも取り上げましたが
貨物輸送の廃止により壊滅的になってしまったのは群馬・栃木県ではわたらせ渓谷鉄道株式会社もそうですね

最近の第三セクターも鉄道輸送以外の収入にも目を向けているところが多いですね
しなの鉄道株式会社・東京臨海高速鉄道株式会社等ですが
飛騨市民
2006年11月29日 17:48
明日で廃線を迎えます。
謎のタンクは数年前、神岡鉄道がトロッコ列車を作ったものです。しかし、中部運輸局に認めてもらえず、結果無駄になりました。
神岡鉄道のご利用、誠に有り難うございました。

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