月の鉄路

アクセスカウンタ

zoom RSS 高架下に眠る札幌市交通資料館の保存車たち

<<   作成日時 : 2012/09/05 21:17   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 1 / コメント 6

画像

札幌市交通資料館を見学してきた。ずっと見に行きたいと思っていたが、いつも、札幌では慌ただしく、ついつい後回しにしてきた。

画像

ところで、札幌市交通資料館の保存車の様子をネットで検索すると、そこに並んでいる保存車は、デザインに丸味を帯びていることと、カラーリングの影響もあって、薄気味悪く見える。

画像

そのため、何となく気が進まず、「怖いもの見たさ」といか、スリルを味わいに行くような不安な気持ちも、同時に強く抱いていた。

だが、実際に行ってみると、思ったほどうらぶれた感じはせず、「不気味」という先入観は、すぐに消え失せた。

画像

保存ということで、最後の姿のまま維持されているが、いずれも、必要最小限の手入れで、「放置」に見えなくもない。出来れば、搬入を前に再整備すれば、イメージも、また変わっただろうに…と思う。電源回路が用意され、保存車にスポットライトを当てたり、前照灯や標識灯、室内灯が点灯するようになれば良いと思う。整備や維持のため見学料を徴収されても構わない。

画像

雪国なので、高架下に保存という環境は、保存車たちにとって恵まれた条件であることは分かる。だが、A800型電車のように連接車だと、高架の橋桁に挟まれて前後にゆとりがなく、せっかくの前面がよく見えない(搬入のとき大変だったと思う)。地下鉄1000型についても同様で、いずれも斜めに設置するなどの工夫があれば良かった。

画像

一方、資料館南側に展示されている市電10型や、バスについては、カラーリングが明るく、展示されている向きが異なり、西日が当たることもあって、うらぶれたムードはなく、まるで現役のように見える。そう、市電10型は今でも車籍があり、今でも現役なのだ。

画像

不気味とかの文句はこれぐらいにして、札幌市営の車両は、路面電車も地下鉄も、デザインが優雅だ。日本の場合、路面電車の多くが、ナニワ工機製であることから、全国の路面電車の形状が、似たり寄ったりしている。特に、昭和20・30年代の路面電車はその傾向が強かった。

画像

そんな中、札幌市電の場合は、ヨーロピアンスタイルの、独特の形状をしていて、一目で札幌市交通局の車両と分かる。そのスタイルは、モスグリーンのベースカラーと合わせて、地下鉄になっても踏襲した。丸味を帯びたスタイルは、昭和30年代の流行なのだろうか?国鉄20系客車や、南海20000型“こうや”などと、相通ずるものがある。

画像
画像

A830型はその後、名鉄で600V線区で活躍した。冷房改造の際にムードがややスポイルされてしまったが、岐阜でも、札幌市電独特のアイデンティティを貫いていた。一方、他の連接車は路線縮小後の譲渡は見られなかった。ちょうど、各地で路面電車の斜陽化が現実のものとなった頃なので、ラッシュ時以外は輸送力が過剰気味な大型連接車は、見向きもされなかったのだろうが、経年10年程度で活躍の場を失っている。名車や、特殊用途車にはありがちな話しだ。当時、各地の中古車導入に積極的だった広島電鉄も、札幌市電の車両には興味を示さなかった。保存されているA800型の車内には、車掌台があって、目を引いた。

画像
札幌市交通資料館最寄りの自衛隊前駅まで乗った南北線は、この春、開業当初からの札幌市営地下鉄のイメージを汲む、3000型が引退した。ホームには、3000型の乗車位置目標が今なお残るのが印象的だった。

画像

3000型は全車解体されてしまったのだろうか?3000型も、交通資料館に保存されれば良いと思う。見学していて、南北線の車両は、東西線と使用されているゴムタイヤの種類が違うことを知った。全国でも珍しいゴムタイヤ方式の地下鉄ということで、その構造など、あれこれ興味は尽きない。リニア地下鉄を採用すれば、最急勾配を50‰以上に設定することも可能で、粘着係数が高く走行抵抗が大きいゴムタイヤ方式より、メリットが大きいと思うが、もし今後、札幌に新たな地下鉄が建設される場合、ゴムタイヤが採用されるだろうか、そんなことを考えながら、見学していた。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
夏の北海道 小樽編
今回は、この夏に行った札幌・小樽での模様をお届けしたい。旅の目的は、711系旧塗装と小樽観光である。 ...続きを見る
月の鉄路
2012/11/09 21:36

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
札幌オリンピックに備えて開業した地下鉄です。日本唯一の案内軌条式として開業しましたね。「バッタ」というニックネームの通り、その姿はユニークでした。この電車を見ると、「虹と雪のバラード」を口ずさんでしまいます。
のり
2012/09/05 23:32
札幌の地下鉄は特徴あるかたちの為か、頭から離れません。

バスの方ですが、ご丁寧にナンバーに「いすゞ」と記載されていますね。

地下鉄・バス共に保存状態が良さそうですね。
千葉バス情報館
2012/09/06 00:45
のりさん、千葉バス情報館さん、コメントをお寄せ下さり、ありがとうございます。

>のりさん

「虹と雪のバラード」…私は、中学のときの、合唱コンクールを思い出します。

札幌地下鉄の車両は非冷房ですが、地下は、期待していたほど涼しくなく、やっぱり、冷房が欲しいと思いました。

>千葉バス情報館さん

バスは、特にボンネットバスの車内に入れるのが、GOODでした。
ツキだっ!
2012/09/06 10:22
ボンネットバスがいいですね…♪
一番上の地下鉄、乗ったことないけど子供の頃に見た図鑑に載ってたな〜
としおちゃん
2012/09/06 18:23
どうも、こんばんは(^-^)
日本でゴムタイヤ地下鉄が存在しているのは、札幌だけですよね。それに、札幌市交の車両のデザインは、いい感じでしたね。
けんまる
2012/09/06 19:23
としおさん、けんまるさん、いつもコメント、ありがとうございます。

>としおさん
ボンネットバスは、特に車内が良かったです。本当に、往年のまま残されています。

>けんまるさん
札幌市交通局のデザインは、本当に独特ですよね。東西線や南北線の先代の形式なんか、まるで外国の電車のようでした。
ツキだっ!
2012/09/07 08:59

コメントする help

ニックネーム
本 文
高架下に眠る札幌市交通資料館の保存車たち 月の鉄路/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる