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zoom RSS 【乗車ルポ】 ★ 美しい夜汽車の思い出 幾星霜 〜 寝台特急“日本海”は終着・青森をめざす 〜

<<   作成日時 : 2012/03/09 09:01   >>

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大阪から乗車中の寝台特急“日本海”。直江津を出た辺りで日付が変わった。深夜だが、列車は止まること忘れたかのように、走り続けている。(直江津までの模様はこちらをご覧下さい)。


この記事は、上の動画(サウンド)をお聴きになりながらお楽しみ下さい。


翌朝、目を覚ましたのが、鶴岡の手前。ベットの隣人氏が鶴岡で下車するため、車掌さんが起こしにやってきた。肝心の隣人氏はレチさんの呼びかけになかなか反応しなかったが、到着直前にやっと気付き、無事して行った。筆者は事の顛末を見届けた後、すぐにまた眠ってしまったようだ。酒田や羽後本荘の到着は記憶にない。

そして、秋田の手前で寒さのせいで目を覚ました。秋田05:32着。

秋田の発車時刻は05:36発だが、外から仄かに聞こえてくる発車メロディーが、首都圏の各駅で流れるものと同じで、急に現実に引き戻されたような気になった。発車時に、機関車から甲高い汽笛が鳴る。JR西日本管内では鳴らしていなかったが、雪国では必要な動作なのだろう。機関車の甲高いホイッスルなど、最近はめっきり聞く機会が減ったため、風情を感じる。

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動作といえば、JR東日本管内では起動時の衝撃がなく、1ステップずつゆっくりノッチが刻まれながら加速していくのが分かる。駅構内の勾配や気象条件などの違いもあって、単純に比較することは出来ないが、JR東日本管内に入って、衝動は気にならなくなった。もっとも、起動の際にすごい衝動があっても、車内は平穏で、下段の女性は寝息を立てて寝ていた。起動時のショックを気にするのは、筆者ぐらいかもしれない。同じルートを辿る“トワイライトエクスプレス”は自動連結器が密着化されたが、“日本海”は連結器に遊間が残っているのは、“日本海”の24系がJR東日本所属であるところに理由があるのだろうか。

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“日本海”は06:27に東能代、06:53には鷹巣に停車する。「おはよう放送」は06:20、東能代手前で行われた。レチさんは引き続き、JR西日本が担当しているのが、アナウンスの声を通して分かる。東能代からは、「ヒルネ」が行われる。2〜4号車の空いている寝台に着席するようアナウンスされるが、ヒルネ利用者は少ないようだ。

大館は07:17着、大鰐温泉には07:47着へと停車していく。この頃になると朝の支度が始まって慌ただしくなる。寝ている人など、ほとんどいない。筆者のベット下段に乗車していた若い女性は、弘前で下車していった。友人同士の会話(イントネーション)から察するに、東北の人のようだ。

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弘前は08:00着/08:02発。下段のベッドが空いたので、ここから先は、下段のベットに座って過ごすことする。“日本海”での睡眠時間は6時間前後といったところだろうか。起きているうちは居住性が悪い上段ベットも、寝るには申し分なく、ぐっすり眠れた。

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大釈迦で701系の普通列車と交換。交換列車はやや遅れていたようだが、“日本海”はここまでほぼ定刻通りに進んできた。降雪などの悪天候による、遅延や抑止など、あれこれ最悪の事態ばかりを想定して乗車の準備を進めてきたが、“日本海”も終着駅が近付き、それら心配はいずれも杞憂に終わりそう。

いざという場合に備え、上段ベットの荷物置き場には、非常品が装備されていた。中身が何なのか知らないが、過去に、“銀河”・“はくつる”に乗車した際は気付かなかった。天候などの影響で、遅延などのトラブルが発生しやすい“日本海”運用車のみに装備されるのか。

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08:38に新青森到着。新幹線の接続駅であるため、接続列車の案内など、放送される内容は多い。アナウンスに用いられる「○番のりば」という表現は、JR西日本管内よりも西の表現で、JR東日本管内で聞くと、どうもしっくりこない。国土交通省は、運転士の他社エリアでの乗務を快く思っていないようだが、車掌は例外のようで、“日本海”は青森までJR西日本のレチさんが担当する。今では、在来線の長距離列車が削減が進み、“日本海”のような事例は少なくなった。他社エリアのオレンジカードを手に入れるため、長距離列車の終点駅で、乗り入れてきた長距離列車の車掌さんからオレカを求めたことなどもあったが、オレンジカードと共に、思い出に変わりつつある。

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青森から14時間58分、08:45に“日本海”は定刻通り青森駅に到着した。

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前日の天気予報で日本海側が悪天候に見舞われると予報されていたので、定時到着は、正直言うと期待を裏切られた感じがした。しかしこれは、冬季でも列車の定時性が証明されたという見方もでき、40年以上も沿線の支持を受けてきた“日本海”の、信頼性の高さを物語っている。今回“日本海”は季節臨化されることになったが、北陸新幹線金沢開業時までは、定期列車のまま運行されると考えていた。なぜ、このタイミングで季節臨化なのか、理解に苦しむ。

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コンビニだけでなく、大型スーパーも一部が24時間営業する時代。深夜帯の日本人の動きは、昔に比べて活発化しているわけで、豪華列車“トワイライトエクスプレス”よりも、“日本海”のような、「普段着」の、気軽に利用出来る夜行列車は、むしろ一般からもっと支持を集めても良さそうに思う。「時代の流れ」のひと言で片付けてしまうのは早計で、“あけぼの”に見られる「ゴロンとシート」の導入など、利用促進の方策がとられても良かったのではないかと思う。しかし、車両と運転の管轄が異なるなど、“日本海”特有の事情もあって、現実的ではないのか。

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青森に着いて、反対ホームに渡って機関車側から編成写真を写そうと思ったが、早々と機回しされてしまった。大阪方には入換用のDE10型が連結され、“日本海”は運転所へと引き上げて行った。長編成をDE10型が牽引していくその姿は、充分サマになっていて、単なる入換列車には見えない。客車列車が希少価値になった今では、入換列車すらも堂々とした1つの列車として映る。

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雪に照らされて美しい“日本海”を、青森駅構内、見えなくなるまで見届けた。

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【乗車ルポ】 ★ 美しい夜汽車の思い出 幾星霜 〜 寝台特急“日本海”の夜 〜
ずっと“白鳥”に乗りたいと思っていた。日本海縦貫線の。 ...続きを見る
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2012/03/09 09:09
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ローカルニュースの旅
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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
定期運用もあと僅かですね。
車内放送聞いてると、ジーンときますね。
としおちゃん
2012/03/09 10:36
どうも、こんばんは(^-^)
寝台特急の時代も、これで薄れて行きますね。
けんまる
2012/03/09 21:47
お二人とも、コメントをお寄せ下さりありがとうございます。

285系が出た頃は、交直流バージョンなど、夜行列車の発展を誰もが期待したものですが、列車の数は削減されるばかりで、淋しいです。

定期夜行列車があれば、旅先で何かあった場合でも、夜遅くなっても移動出来るという、それだけで、心強い安心感が得られる、頼もしい存在でした。
ツキだっ!
2012/03/13 08:56
寝台特急「日本海」の乗車ルポ、楽しませていただきました。

この列車も先日のダイヤ改正で臨時列車となりました。

今回の乗車は、ツキだっ!様にとって、貴重な思い出となることでしょう・・・。

また、訪問させていただきます。
京阪快急3000
2012/03/21 20:39
京阪快急3000 さん、コメントをお寄せ下さりありがとうございます。
“日本海”の臨時化は残念ですが、臨時化→廃止という構図が今から目に見えて、今後が心配です。
でも、定期列車の最後に乗っておいて良かったと思います。
ツキだっ!
2012/03/23 09:53

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