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zoom RSS 小田急ロマンスカー・HiSEの、1っちゃん前に乗りました!

<<   作成日時 : 2012/01/27 00:01   >>

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小田急ロマンスカー・HiSEの前展望席に乗った。

な〜んも予定のない日曜、昼前に起きて、さて、午後どのように過ごそうかと、ロマンスカー@CLUBを見てみると、“さがみ69号”の前展望が空いているではないか。しかも、1B席が。沿線での写真撮影は寒いし、ちょうど良いや…と、早速キープ。乗り鉄して過ごすことにした。この日の占いは、ラッキーデーとあったが、なるほど、ツイてる!

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前展望に乗ることが決まるとなると、やや慌ただしい。何の準備もしていないが、せっかくなので、展望風景を動画に収めようと、ありったけのバッテリーと、大容量のSDカードを準備。スチル用には、新機種置き換えによって予備になった前機種を使うことにして、駅に向かう。

駅までの道すがら、自分のデジカメは、動画の上限が29分までしか記録出来ないことを思い出す。しかしこれは、途中停車駅のある“さがみ”のことなので、なんとかかなりそう。バッテリーも、新宿―小田原間75分なので、交換なしでもギリギリ間に合うはず。デジカメ固定用に雲台付きのクリップとガムテも持ってきた。

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小田急沿線に住んでいるが、ロマンスカーには年に数度しか乗ることがない。展望席は興味があるが、どんなに閑散時間帯の列車でも、展望席だけは別で、確保するのが難しいと、いつも最初から諦めている。今まで経験したロマンスカーの展望席は、中学生の頃、まだ乗車前改札だった頃に、後展望が空いているのを見つけて座ったのが一度と、展望車がフリースペースで、座席指定を確保する必要がなかった“ゆめ70”での前展望が数回だけ。

“さがみ69号”の前に入線してくる“あさぎり4号”のRSE車を写したりしているうちに、HiSEが2号線に入線して来た。この時、予備機のカメラが不調であることに気付いたが、特に対処することなく、このまま続ける。動画記録上限の兼ね合いで乗車前に確かめようと思っていた停車駅も、忘れたまま乗り込むなど、またとないラッキーな場面にこれから向かうにも関わらず、その幸運を最大限生かすための準備を怠っている。

動画撮影用のデジカメをガムテで固定しているうちに、あっという間に発車時刻。乗車前改札が行われていた頃のロマンスカーは、新宿折り返し時間が14分に設定されていたが、今では短縮されている。車内放送で確かめようと思っていた停車駅だが、動画記録に夢中になっているうちに、聞き逃してしまった。まぁ、何とかなるでしょ。

HiSEは展望車が制御電動車なので、展望風景と併せてモータサウンドが楽しめ、鉄道車両が持つ全てのエッセンスを一気に楽しめる。VVVF全盛の昨今、HiSEの静かなトーンのモータ音が、とても心地良く感じられる。

シートがリクライニングしないHiSEは、その部分がマイナスポイントとして評価されるが、シート全体に厚みがあり、悪い気は全くしない。小田急ロマンスカーの場合、乗車時間はせいぜい1時間強なので、リクライニングを本当に必要としない。それに、いま自分が座っているのは、前展望。もう前方に釘付けで、シートの座り心地なんか、どうでもいいんです!

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“ゆめ70”の頃からだから、小田急線の前展望は14年ぶりか。代々木上原までは当時と変わらないが、そこから先は、線増工事のため、大きく様変わりした。工事中の東北沢地下駅が覗かせたときは、ハッとさせられた。運転台のカブリ付きでは気にならないが、踏切通過時に、ふわっと浮き上がるような動きが感じられ、同時に、シャーという音がして、これが心地良い。踏板から受ける衝撃を台車がそれとなく減衰しているのが分かる。

NSEだと、展望席の天井からブレーキの排気音が聞こえてきたが、HiSEはMBSなので、何も聞こえてこない。前方風景の虜になっていると、この列車を、どこで誰が運転しているのかさえ、そんなのどうでも良くなる。護輪軌条が設置されている曲線は、カーブであることを感じないが、それがないと、小刻みに揺れるのが分かる。

数年前に、小田急ロマンスカーが人身事故に巻き込まれ、前展望のガラスが飛散した。そのため、しばらくの間、展望席が閉鎖されたことがあったが、後に飛散防止フィルムをガラスに貼ることで解決している。前展望席は、万が一の際にリスクが伴うが、ウテシさんの注意力といったら、それはそれはさすがで、ホーム進入時に列車に対して無防備な旅客を見つけては、すかさず警笛を鳴らしていて、事故防止に努めていることが分かり、ソフトでカバーしてくれる安心感を得た。

HiSEの展望席は、カーテンが省略され、UVカットガラスとなっている。そのため、前方風景がやや撮りづらい。カメラの露出計も、さっきから変な数値ばかり表示している。

*    *    *


ご存知のように、この春、HiSEは引退する。

今までの小田急特急車の例だと、更新工事を受けて今後も活躍が見られてもおかしくはなかった。しかし、HiSEはハイデッカー構造のためバリアフリーに対応しにくいため、更新が見送られた。もし、更新が行われていたら、工事のメニューはいったいどんなものになっただろうか?“スペーシア”のように、編成ごとにカラーリングを変えてみるのも楽しいかもしれない。

カラーリングと言えば、HiSEでは白を基調にした新しいカラーリングが採用された。それまでの小田急ロマンスカーのイメージを覆す、衝撃的なものだった。デビュー当時、まだ小学生だった筆者は、経堂検車区に搬入直後のHiSEを見に行ったことがある。入換のため、経堂駅2番線に入線して来て、編成を見渡すことが出来たのだが、白くて美しい車体は、ハイデッカー構造なのでとても存在感があった。それでいて、窓周りに添えられたワインレッドが、とてもお洒落で、上品で、存在感は、圧倒されるほどのものではない、控え目なものに映った。

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ホワイトは一般車、レッドはロマンスカーで従来から採用されていたので、小田急のイメージにかけ離れたものではなく、案外すぐに沿線に溶け込んだ。EXEがロマンスカーのイメージに定着せず、広報写真がHiSEに戻されたこともあり、VSE登場まで、イメージリーダーを務めた。

HiSEを初めて見た経堂検車区はその後、線増工事に用地を提供するため閉鎖された。そして、今度はHiSEが、過去帳入りしようとしている。

小田急には“ロマンスカード”というプリペイドカードがあった。導入された時期がHiSEのデビューと同じだったため、発行記念の図柄にはもちろん、HiSEが採用された。黒をバックに、HiSEのホワイトが浮かび上がる、印象的な図柄だった。いつしかプリペイドカードもICカードに移行し、カードを収集する楽しみもなくなった。

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HiSEがデビューしたのは、つい先日のことのように思える。HiSEは現代でも古さを感じさせない、洗練されたデザインだが、こうして振り返ると、時代は確実に移り変わっている。小田急線上を追われるのも、やむを得ないのか。残存している10001×11は、昨年7月に運転状況記録装置が設置されたばかりなので、もうしばらく活躍が見られるかと思っていたが、一方で、LSEと異なり、デジピー(新型ATS)が設置される気配がなく、RSEと共に、この春、引退する。

HiSE・4編成のうち2編成は、長野電鉄に新しい活躍の場を見出したが、昨年初夏に廃車された10041×11は、解体されてしまった。残存の10001×11も、このまま廃車になる公算が高い。トップナンバー編成ということで、先頭車1両だけでも小田急電鉄で保存されることを願う。

*    *    *

“さがみ69号”では、車内販売が行われない。何度も書いたことがあるが、森永製菓が、ロマンスカーの車内で営業していた頃、車内で飲むココアとプリンの味が忘れられない。今回、予めコンビニでココアとプリンを用意し、車内でゆっくりと味わうはずだった。

が、実際は駅に着く度に動画ファイルの保存などに追われ、プリンを味わうゆとりなどなかった。お小遣いで乗ったのだろうか、1Cに座っていた小学生は、新百合ヶ丘で下車した。ずっと展望席にいて、車内を見学することをしなかったが、展望室のほとんどは、HiSEの引退を意識した、ファンばかりだった。

14:05、“さがみ69号”は定刻に小田原に到着した。10001×11は箱根方の電留線に引き上げた後、14:23発の“さがみ84号”として新宿へと向かって行った。25年近く続いたいつもと何変わらぬ光景に見えるが、それもあと1か月ほどで終わろうとしている。

それでは、前面展望の旅をお楽しみ下さい。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
展望席うまくGETできましたね。
パノラマカーのは、早いもの勝ちで乗ったことは、あるのだけど、全車指定席のロマンスカー取りにくそうですね。
としおちゃん
2012/01/27 11:00
どうも、こんばんは(^-^)
HiSEも、小田急線では見られなくなりますね。そう言えば、VSEやMSEのデビューによって、活躍の場も減ってきましたからね。
けんまる
2012/01/27 22:50
こんばんは〜
HiSEも引退なのですか!!!
登場当時、新宿まで見に行って、見られなかった事を思い出しました・・・w
(時刻表とかまだ読み方判らない時だったのでw)
ドラ猫
2012/01/28 22:01
皆さま、コメントをお寄せ下さり,ありがとうございます.
この春は、小田急の車両の動きが多くて、目が離せませんが、週末は予定があって、これら引退車両に接する時間があまり確保出来ません。
HiSEには、もう少し頑張って欲しかったし、引退すると思うと、淋しい気持ちに襲われます。デビュー当初から知っている車型ですから…。
ツキだっ!
2012/01/29 21:25

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