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zoom RSS “とき” “いなほ” “つばさ” で 東日本を Pass!

<<   作成日時 : 2011/07/12 00:50   >>

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“東日本パス”を利用して、新潟〜秋田〜(新庄)山形〜というルートを旅してきた。

このキップ、かつての“ウィークエンドフリーキップ”を1日用に縮小したようなキップだが、“ウィークエンド〜”と異なり、指定席が2回まで利用出来、自由度は高い。これは、自由席への混雑集中を避けるのが狙いなのだろうが、乗車した列車は、どれも満席で、自由席の混雑が指定席に分散されているようには見えなかった。東日本大震災で被災された皆さまにご迷惑をおかけすることのないよう、被害が大きかった地域をなるべく避けたこともあるのだろうが、混雑した駅構内や列車を見ていると、震災後の自粛ムードから一変、東北地方は活気を取り戻したように映る。このため、“東日本パス”は所期の目的を大いに達成したと言える。

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さて、当日の旅の模様をご紹介しよう。

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東京6:08発の“とき”301号で新潟へ。列車は新幹線200系・10B。リニューアルされているため、アコモは現代の新幹線と何ら遜色なく、乗り心地も快適だ。唯一、独特の消毒薬の匂いが「国鉄型」を思わせる。久しぶりに嗅いだ消毒薬のこの匂いに、ハッとさせられるぐらい、周囲から「国鉄型」は、数を減らしている。新潟8:14着。

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新潟駅で、もう一度編成を見渡したら、下り方先頭車は、ミニ新幹線併結対応の1500番台だった。

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新潟からは、8:34発の“いなほ1号”。発車前に、583系の“きたぐに”が入線してきて、テンションが上がる。

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“いなほ1号”は、窓側の指定券が確保出来なかったため、あまり乗り気ではなかった。羽越本線には初めての乗車なので、是非窓側に座りたかったが、通路側でもそこそこ車窓が楽しめ、3時間37分の行程は、案外退屈しなかった。この日の指定席が満席だったのは、団体さんに半数以上の席を抑えられていたのが理由であることを、乗ってみて初めて知る。この“いなほ1号”の座席指定は、“東日本パス”のカウントとは別に、料金を別途負担した。“いなほ1号”で秋田まで進むことにより、筆者は日本海縦貫線完乗となる。1月に“日光”に乗車した時も感じたことだが、485系も、リニューアルされた3000番台でさえ、発車時の衝動など、今となってはやや時代的に思える場面が見受けられた。

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ところで、日本海縦貫線の完乗はそう簡単には行かなかった。先行の貨物列車が車両故障を起こし、あろうことか、秋田の1駅手前・羽後牛島駅で“いなほ1号”は抑止となってしまったのだ。

これが701系とかの電車列車であれば、故障モータ解放とか、後続列車による後押しとか、応急運転の方法はいくつかあるが、故障列車が貨物列車だと、まさか電車で後押しというわけにも行かず、救援の機関車手配など、復旧に時間がかかりそうだ。

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ところが、抑止から10分ほどで、「先行の貨物列車は故障ではありませんでした。安全が確認出来次第、運転を再開します」というアナウンスが流れ、ひとまずホッとする。先行列車のカマが、EF510型なのか、あるいはどんなカマなのか知らないが、パン下げリセットでもしたら、復旧したのか?全く人騒がせな話しである。

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しかし、そんなアナウンスが流れてからも、しばらく列車は走り出す素振りを見せず、筆者はいよいよイライラしてきた。と言うのも、秋田から12:32発の2442Mに乗車予定なのだ。手元の時計は、2442Mの発車時刻まで、既にあと数分を指している。しかもこの時計、1週間前に買い換えたばかりの電波時計で、悔しいことに表示されている時刻は、まさに正確そのもので、少しの狂いもない。今までの時計だったら数分遅れていたので、こういう場合、まだ期待が持てたのに…。ようやく“いなほ1号”が羽後牛島を発車した。12:30分。レチさんが秋田での接続列車を案内するが、テンパッていて、新庄行き2442Mの接続を聞き逃してしまう。

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“いなほ1号”が秋田駅構内に滑り込んだ。構内を見渡すと、「新庄」の行き先を表示した701系の2Bがいた。良かった、待っててくれたんだ。2442Mは9分遅れで秋田駅を発車した。計画通りに行程を進めることが出来て、胸をなで下ろす。旅行中にアクシデントに見舞われることは多いが、地方では、よほどの遅延でもない限り、接続するのが当たり前のようで、このようなケースに遭遇しても、あまり心配しなくて良いようだ。

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ちなみに、“いなほ1号”の遅延によって、秋田駅構内を散策する時間が失われてしまったが、今回のケースでは、秋田で2442Mに乗り継げなくても、12:58発の“こまち168号”に乗れば、大曲で2442Mに追い付ける。“東日本パス”なら追加負担なしで“こまち168号”を利用することが出来たので、こちらを選択するのも手だったが、乗り慣れていないこともあって、あれこれ考えるのが、面倒だった。

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2442Mで奥羽本線を進む。恥ずかしながら、筆者は奥羽本線未経験で、計画段階で完乗を意識していた。大曲までは、標準軌の秋田新幹線と併走する。インフラストラクチャーを見ている限り、複線の在来線のようにしか見えない。すぐ近くに、秋田美人の若い女性が座っているが、うつむき加減で、なかなか顔を上げてくれない。

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列車は広い秋田平野の中を進む。横手からツーマンになり、レチさんが乗務してきた。レチさんは、妻面にある配電盤を忍び錠を使って何度も開けては、何やら操作している。恐らく温度調節なのだろうが、701系って、209系と同世代なので、MONなどの情報集中管理が充実しているような印象があるが、実はアナログでまとめられた手堅い設計なのだ。黒磯方先頭車のみ、一部がクロスシートに改造されている。途中、乗降客は少なく、車補発行などの場面は少ないが、節電のため室内灯の消灯や、温度管理など、レチさんはあれこれ忙しそうにしている。

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だんだんと、奥羽山脈の山深い景色が車窓に迫る。秋田ではあんなに晴れていたのに、暗くなって雨が降ってきた。郡山−福島間では大雨で在来線は運転を見合わせていることを、窓越しに、羽前豊里駅に設置された情報板で知る。行き違い列車が遅れたため、新庄の1駅手前・泉田駅の発車が3分遅れた。

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新庄からは、15:27発の“つばさ260号”。駅構内の移動は平面で、乗り換えはラクチンだが、2442Mの到着が遅れたため、撮影やトイレなどひとおり済ませると、もう発車時刻が迫っていて、気忙しかった。

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前述したように、筆者は奥羽本線初体験。と言うことは、山形新幹線もまた然り。400系新幹線こそ、東北新幹線内で乗車したことがあったけれど、山形新幹線は初体験だ。列車はE3系。車両番号を見たら、1000番台だった。

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朝から何も食べていないので、車内で早速新庄駅で買い求めた駅弁“みちのく弁当の旅”を食べる。玉こんにゃくが2つ入っているのがセールスポイントか。箸でつまむと、弾けて飛んでいきそうな球コンニャクだったが、実際には揺れる車内でも、容易に口元まで運ぶことが出来る。ゼンマイなどの山菜も入っていて、食べ応えがあった。新庄駅では、在来線から新幹線に乗り継ぎの際に、中間改札がないため、所持している“つばさ260号”の指定券も、磁気情報がエンコードされていない。そのため、車内改札を受けるのではないかと思っていたが、それはなく、せっかく駅弁を食べているのに、車内改札で食事が中断…ということはなかった。

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さくらんぼ東根駅で多くの乗車があり、山形で車内はほぼ満席となった。この日は赤湯−高畠間の踏切で安全確認が行われたため、20分強遅延した。車内アナウンスでは、「新幹線が遅れまして…」、「新幹線が遅れまして…」…と、やたら「新幹線」と言うが、ご存知のように、奥羽本線内なので正式には在来線特急列車である。だが、ここまで「新幹線」が強調されると、乗っている列車が、新幹線なのか、あるいは在来線特急列車なのか、そんな区別が分からなくなるし、どうでも良くなる。「新幹線が踏切を通過」…だなんて開業当初は騒がれたが、この7月で、山形新幹線は開業から19年を迎えた。

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赤湯で抑止を喰らった“つばさ260号”だが、抑止が解除されると、列車は奥羽本線をフルスピードで駆け抜けた。ウテシさんは回復運転に必死なようだが、窓框に載せていたペットボトルが、曲線通過の際に落ちるなど、この時初めて、在来線を走る新幹線車両の実力を見せ付けられた。そうだ、在来線区間におけるE3系の性能は、たっぷり過ぎるくらいの余裕があるのだ!

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だが、遅延はあまり縮小せず、米坂16:56発・羽前椿行き米坂線1135Dは、接続することなく行ってしまった。車内には、「18:26発の3821Dまでお待ち下さい」という情無いアナウンス。この分だと、東北新幹線内は、単独運転かな…だなんて、想像してみる。“つばさ260号”はその後、峠・板谷などシェルター付きの特徴のある駅を通過したものの、庭坂駅でまた抑止。どうやら“MAXやまびこ260号”も遅れているらしい。そのため、福島以南では期待した“つばさ260号”の単独運転とはならなかった。山形新幹線開業時、福島で併合が上手くいかないトラブルが続出し、毎日のように新聞を賑わしていたことを思い出す。

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この日は、東北新幹線の上野駅で車両故障があった関係で、JR東日本の各新幹線はダイヤが乱れていたが、デジタルATCと運行管理システム・COSMOSの技術をまじまじと見せ付けられた、良い機会だった。後続の“はやて”が、筆者が乗車中の“つばさ260号”が宇都宮客扱い中に、上り通過線に入線してきたのをはじめ、大宮−東京の過密区間でも、詰まり気味による駅間停車のように見えて、実は、デジタルATCの効果で先行列車との距離は、適正かつ最小限に抑えられていることが、座席にいながら実感出来た。「駅到着まで、あと1回停車します」とか、「上野到着予定は○分、東京到着予定は○分です」…と、遅れているにも関わらず、到着予定時刻の目処がアナウンスされ、しかも、実際の到着時刻が、ズバリ!アナウンスどおりだった。あっぱれ!

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だって、列車遅延時は、逆にトラブルになるため、曖昧な放送などまず行われないのが流儀だもん。ところが、今回のこの出来事はそれを見事に打ち破ってくれた。きっと、COSMOSのダイヤ自動整理機能がその効果を発揮したのだろうが、おかげで、不安に襲われることなく、遅延は遅延なりに、貴重な経験をさせてもらった。新幹線は、こういう、ソフト面を含めた総合的な技術を含めて評価するものであり、自国の技術だと澄ました顔をして特許を申請した、どこかの国には決して真似の出来ない芸当だ。

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大宮前後では、夕暮れ後の仄かな明かりの中、淡柴の富士山が見え、印象的だった。夏のこの時季、東京や埼玉から、富士山を見ることが出来るのは、実に限られたことだ。今回の旅では、あれこれ、いろいろなトラブルに遭遇したが、旅の行程に大きな影響を受けることなかったのは幸いだった。筆者は東北地方に足を向ける機会が、今まであまり少なかったのだが、機会があれば、また訪ねてみたい。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは〜
お手頃な価格で、色々な特急が楽しめますね。
としおちゃん
2011/07/12 11:21
としおさん、コメントをお寄せ下さりありがとうございます。

18キップと違って、利用出来る列車に制約がない分、自由度の高い旅を楽しむことが出来ました。
ツキだっ!
2011/07/12 15:18
どうも、こんばんは(^-^)
来春登場のE657系の一方で、「いなほ」も世代交代に近づいてきましたね。
けんまる
2011/07/19 19:14
けんまるさん,コメントをお寄せ下さり,ありがとうございます.

E657系投入に関連した車両の転配ですが,東日本大震災の影響で,果たして計画通り行われるかどうか…とても気になります.
ツキだっ!
2011/07/20 22:37

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