月の鉄路

アクセスカウンタ

zoom RSS 乗車ルポ 285系 “サンライズ出雲”の11時間58分 VOL1

<<   作成日時 : 2010/08/21 01:04   >>

ナイス ブログ気持玉 3 / トラックバック 2 / コメント 2

画像

“サンライズ出雲”に乗車した。285系がデビューしたのは、今から12年前か。登場時から憧れで、いつか利用したいと思っていたが、今まで東チタに入線中の姿を見るぐらいで、自分には無縁だった。今回、その念願叶った恰好である。

画像

筆者が寝台列車に乗るのは、“銀河”以来だから、7年ぶりか。東京発着の寝台列車は、いよいよ285系の“サンライズ”のみになってしまった。

画像
ここ数年、筆者は“ムーンライトながら”を利用した旅が定着しているが、夜行座席列車と異なり、寝台列車の場合は、自分に割り当てられる区画が広いので、その分、あれこれ余計な心配をしなくて済み、楽だ。

画像

例えば、夜行座席列車の場合、網棚に載せておく荷物と、手許に置いておきたい荷物を、予め区別しておかなければ、隣人を気にしながら、恐る恐る網棚から荷物を上げ下げするハメになるが、寝台列車を利用する場合、そのような心配は不要だ。トイレに行く際の荷物の心配も要らず、一人旅でも快適だ。

画像

ところで、「あれこれ考えずに済む」…だなんて書いておきながら、実は発車時刻の1時間以上前に東京駅に着いてしまい、9番線ホームで、だいぶ時間を持て余してしまった。終戦記念日の東京は、日中茹だるような暑さだったが、夜になって幾分涼しくなってきた。夜風が心地良い。9番線には、入線列車がないため、旅客案内にはずっと「サンライズ瀬戸・出雲」と表示されている。いっそ、早い時間に入線させてしまえば良いと思うが(異常時に備えて、在線時間は極力最小限に抑えてあるのだろう)、下り“サンライズ”が9番線に入線するのは21:48と、発車12分前だ。

画像


1時間近くもホームで持て余した身にしては、285系が接近してからが慌ただしかった。まず、入線シーンを動画撮影。次に、静止画。そして、8番線にまわり、反対側から写そうと思うが、荷物があって、思うように体が動かず、足がもつれそうになる。8番線には211系の普通列車が迫っていて、バルブ撮影も順序良くこなさなければならず、大汗かいた。

画像

そうこうしているうちに、列車は東京駅を発車。車内アナウンスが始まる。こちらは、あれこれシーンを変えながら、個室内の撮影をするが、川崎を過ぎる頃には、することがなくなり、ようやく落ち着く。車内の探検に行きたいが、レチさんが車内改札に来ないので、個室のカギの掛け方が分からず、待つことにする。

画像

“サンライズ”は22:23に横浜に到着。筆者の個室は階下なので、ホームにいる人は、筆者を見下ろす。こちらも、室内の電灯を点けたり消したりして、アピールする。個室寝台に乗車した際の楽しみだ。

画像

辻堂辺りを通過中にレチさんが車内改札にやって来た。シャワーカードも合わせて求める。カギの掛け方は、何のことはない、ドアに書いてあった。ただし、車内は既に静まっているので、列車内をあれこれ見てまわるのは、やめる。

画像

実は、“サンライズ”は“サンライズ”でも、筆者は「瀬戸」の方に乗車したかった。しかし、夏季休暇が決まったのが直近だったので、「瀬戸」は既に売り切れ。285系で瀬戸大橋を渡りたかったが、それはまた、今後の楽しみにしたい。

画像
画像

みどりの窓口で「“瀬戸”がダメなら“出雲”を見てもらえませんか?」と言ったら、窓口氏に笑われてしまった。「この人、“サンライズ”に乗りたいだけで、行先はどこでも良いのね」…と思われたに違いない。“サンライズ出雲”のシングルに空室があったので、キープ。みどりの窓口と言えば、“えきねっと”で寝台列車が予約出来ないのは不便だ。JR東日本は、6月に“とれTEL”サービスを廃止してしまったので、寝台列車の指定券を確保した場合は、窓口に出向く必要がある。せめて、指定券券売機のメニューに含めてもらえないだろうか。

画像

着替えてリラックスしているうちに、ウトウトしたらしい。富士だと思ったら、まだ熱海だった。残念ながらホームには誰もおらず、横浜駅でやった悪戯は、ここでは楽しめない。

画像

JR東海管内に入り、ウテシさんが変わると、気になり始めたのが、ハンドル捌き。加速も減速も、通勤電車のように鋭いのである。座席列車では気にならないだろうが、ベットで寝ている身にすれば、加速・減速の都度、頭方向や足方向に持って行かれそうになるGが、案外気になる。ちなみに、このGは、24系のB寝台のように、ベットが枕木方向に配置されている場合だと、曲線通過時に左右方向への振れとなって現れる。いずれも、寝台列車に乗車しているからこそ感じられる感覚だ。

それにしても、JR東海管内における“サンライズ”のスジは立っているらしく、ブレーキも制動距離をかなり詰めて、一段ブレーキのような止め方をしている。客車列車と異なり、連結器間に遊間がないので、連結器からの衝撃はないが、ノッチオフ時に発生する小刻みな前後動が少しだけ気になる。

画像

筆者の個室は階下の10号室と、いちばん台車に近い部屋だったが、台車からの振動は一切気にならなかった。一方で、制動時に制動管から聞こえてくる音がやや気になる。どうやら、制動管が個室の傍を走っているようだ。ただ、音が喧しくて眠れないというレベルではなく、あくまで、静まり返っている個室内に聞えてくる外部からの音の一つに過ぎない。

画像

しかし、不思議なのは285系の制動方式は電気指令式のはずで、制動時のこのエアの音は何なのよ?あるいは、高速運転時のブレーキ増圧が絡んでいるのかもしれない。

富士を過ぎて、大好きな区間である由比―興津間に差し掛かる。防波堤が途切れる一瞬の隙間かから夜の海が見える。並走する東名高速と国道をゆくクルマの灯りさえ、車窓を彩る役者になる。0時を過ぎており、静鉄線は営業を終了したようだ。各駅とも、照明が落とされている。

画像

静かな、自分だけの空間で、音楽を聴きながら、不思議なひと時を送る。自分でいうのもなんだが、チョイスした曲がどれも素晴らしく、とてもロマンチックなムードになり、いま自分がいる空間が、列車という公共の場所であることすら、すっかり忘れる。座席車と違い、夜の車窓に目をやる際に、窓ガラスに車内の明かりが反射することがないので、何度も通った区間なのに、いつもの車窓とは違った光景に映る。大井川を渡り、金谷の隧道に入ったのは分かったが、浜松を過ぎて、浜名湖橋梁は覚えていない。眠ってしまったようだ。

目が覚めると03:30。浜松の次は姫路まで客扱いがないため、時刻表では現在位置を特定出来ない。どこかの駅構内で、おそらく45km/hぐらいだろうか、徐行した。大阪のホームには誰もいなかった。このように、ウトウトしながらも、ところどころで窓の外に目をやっている。

画像

和気付近を通過中に起きることにした。しばらくして、レチさんからお目覚め放送が流れる。寝台列車のありふれたシーンの一つだが、“サンライズ”が一般的な寝台列車と違うのは、「岡山で高松行きと出雲市行きに分かれます」…と続くこと。「そのため、ただいまより、7号車と8号車の間の通り抜けが出来ません」。列車分割に備え、乗務員室通路の仕切を構成するようだ。

06:27に岡山到着。岡山から先は、こちらの記事へと続きます。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
ナイス ナイス
面白い

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
乗車ルポ 285系 “サンライズ出雲”の11時間58分 VOL2
06:27に岡山到着(岡山までの模様はこちら)。ここで“サンライズ瀬戸”と“サンライズ出雲”の2列車に分割する。わが、“サンライズ出雲”は6:34発と“サンライズ瀬戸”よりも後発なので、分割シーンを見学することが出来る。 ...続きを見る
月の鉄路
2010/08/21 01:25
18きっぷはチョットだけよ 2010夏 中国・四国を旅する
夏季休暇を利用して、中国・四国地方を旅して来た。今回は、日程の都合で2泊3日しか休暇を確保することが出来ず、行程がやや窮屈になってしまった。そのため、筆者の旅に欠かせないアイテム…“青春18きっぷ”は今回は補助的に使用したまでで、特急列車や新幹線を利用するため、正規の運賃で旅した、近年では珍しいパターンだ。 ...続きを見る
月の鉄路
2010/08/26 22:22

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは〜
富士ぶさの時に思いました。運転士が東海に変わったとたんによくしゃくるようになりましたよw
西やQは乗り心地がいいのですけどね。
としおちゃん
2010/08/21 11:34
としおさん,コメントをお寄せ下さり,ありがとうございます.

機関車列車は,連結器が自動連結器で,遊間があるため,衝動が出るのはある意味仕方がないですよね.

113系や373系など,同じ形式でも,運転士の所属会社が異なるだけで,運転方法に違いがあったりして,結構,興味深いです.
ツキだっ!
2010/08/21 18:58

コメントする help

ニックネーム
本 文
乗車ルポ 285系 “サンライズ出雲”の11時間58分 VOL1 月の鉄路/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる