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zoom RSS 快速・“優駿浪漫”でゆく日高本線の旅

<<   作成日時 : 2010/05/10 21:50   >>

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日高本線を走る快速“優駿浪漫”に乗って来た。“優駿浪漫”は、定期運転の普通列車のスジを札幌直通列車に置き換えて運転されるユニーク列車で、筆者が乗車した日には、“ニセコエクスプレス”が充当された。

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列車は3両編成で、うち1両は指定席である。指定席券は300円とお手頃な金額なので、指定席車の利用も多い。指定席は完売とアナウンスされたが、空席も目立ち、これは、「300円だから、とりあえず確保しておくか」…という心理が働いたものと思われる。

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筆者は、南千歳から乗車(9:52発)。“ニセコエクスプレス”は特急型気動車キハ183系がベースなので、特急街道・室蘭本線を快走する。ときどきエンジンの回転音が唸りをあげる他はとても静かで、乗り心地が良い。軌道の状態も良いのか、まるで揺れない。

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JR北海道にはリゾート気動車が多く存在した。キハ56系やキハ80系改造車は淘汰されたが、現在でもキハ183系ベースの新造車は活躍を続けている。筆者は今回がJR北海道のリゾート気動車初体験だ。

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“ニセコエクスプレス”も気が付いたら登場から20年以上が経つが、車内で落ち着いている限り、陳腐化は感じない。ただ、案内表示器や、バリアフリーなどまるで考慮されていない、ホームと車内床面の段差など、現在の感覚からややズレが見られる。

たしか、冷房は夏季のみ搭載し、冬季は外された冷房装置の部分をスキー等の収納に充てられる仕様となっていたはず。

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ゴツく見える網棚を支えるアームには、実はスピーカーが内蔵されている。スピーカーの性能が良く、肉声アナウンスの息づかい等の音まで聞こえるから、滑稽だ。

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苫小牧で進行方向が変わる。「前後のお客様とお話合いの上、怪我のないようシートを回して下さい」…だなんて、なかなか気の利いたアナウンスが流れる。ここ、苫小牧からは日高本線を進む。前述のように、“優駿浪漫”は定期列車である普通2227Dのスジを利用した列車で、日高本線内を普通列車として進む。なお、苫小牧−勇払間は1駅間ながら13.1kmも離れている。自由席車には地元利用も見られる。ホームの有効長が限られているため、静内等の一部の駅を除き、先頭車以外のドアは切放される。降車時の改札は先頭車のデッキで行われ、そのための要員も乗り込んでおり、キハ40系のワンマン列車よりも運行コストが掛かっている。

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ただ、乗っている分には、普通運賃のみでリゾート気動車に乗れてしまうのだから、お徳感がある。筆者は、“優駿浪漫”のことを特に意識したわけではなかったが、結果はとてもラッキーで、日高本線乗り潰しの旅を思う存分楽しめた。盲腸線の単調な乗り潰しに、ひと味違うスパイスが加わり、往復とも退屈しなかったのは、“優駿浪漫”のおかげだ。

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なお、“優駿浪漫”は天気によって乗車率が大きく異なるそうで、小雨のぱらつくこの日は、自由席も座席定員を超えることがなかった。窓側の指定席を確保出来なかった往路は、指定券を所持していたにも関わらず、そそくさと空いている自由席に移動した。南千歳駅で購入した駅弁・“北海道サロマ湖のかきめし”(1100円)を食べながら、車窓に展がる太平洋の景色を楽しむ。嗚呼、列車旅万歳!

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そう、太平洋と書いたが、日高本線は海沿いを走る素晴らしい路線だ。海沿いというか、線路は波打ち際に限りなく接近していて、波しぶきまだ手に取るように見える。まるで海の上を進んでいるかのようだ。

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ところで、日高本線を語る上で思い出すのが、キハ130型。JR北海道が日高本線経営改善のために投入した、新潟鉄工所製の軽快気動車だったが、日高本線は海沿いを走る区間が多いため、車齢10年も満たずに廃車のやむなきになったのは、有名な話しである。塩害地仕様にすれば、評価も違っただろうに…。キハ130型の後継車には、キハ40型350番台が用意された。

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各駅のブレーキ扱いが丁寧で、ショックはまるで感じない。本当にふんわり・ふんわりと進む感じで、1段制動とか、電空切り替え時のショックとか、まるで無縁だ。鋳鉄製制輪子の場合は、停止直前の制動力が強くなってしまうが、乗車列車は、各駅ともショックなく、綺麗に止まった。ウテシさんの技術力が素晴らしい。この一言に尽きる。なお、運転台直後の席は、あいにく前面展望が利かない。

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下り列車は静内で20分ほど停車する。駅舎にはそば屋やみやげ屋があり、気分転換に打ってつけ。この機会に、“ニセコエクスプレス”のエクステリアをもう一度見てまわることが出来た。

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ちなみに、苫小牧からここ静内まで80km以上離れているのに、ここまで交換列車は1本もなかった。“優駿浪漫”は、静内から更に30km近くはなれた本桐駅で初めて、上り列車と交換を行った。対向列車となかなか行き違いが発生しないことなど、北海道では珍しいことではないが、こちらも、交換に出くわして初めて、今まで対向列車がなかったことに気付く始末。

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「お休みの方もいらっしゃるようですが、ここで」…と、レチさんがオレンジカードの販売に来た。列車を図柄にした種類のカードがたくさんあり、興味を引く。ただ、以前だったら、欲しい図柄のカードがあったらすぐにでも飛びついたが、ICカード全盛の時代、オレンジカードはほとんど使わなくなってしまったため、購入は見送った。もうすっかり、ICカードの利便性に慣れてしまっている。せめて、オレンジカードでICカードにチャージが出来れば良いのだが。

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南千歳から3時間38分、快速“優駿浪漫”は日高本線の終点・様似駅に到着した。

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駅からは、襟裳岬や広尾方面へのバスが出ているため、これらを利用する人も多いが、折り返し列車でそのまま戻る人も多く、様似到着時の車内アナウンスでは、上り列車の発車時刻だけでなく、ドア開放時刻までアナウンスされた。

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筆者も、折り返し14:33発の上り“優駿浪漫”で、日高本線をもう一度辿る。ツアーバスからの体験乗車の観光客も多く乗り込み、賑やかだったが、観光客は途中駅で先回りしていたバスに乗り換えた。指定席は70〜80%の利用率か。

上り列車は、苫小牧で19分の停車時間があり、その時間を利用して、上野行き寝台特急“北斗星”を写すことが出来た。その後も、数駅で定期列車を待避する。その旨のアナウンスが強調され、札幌へ急ぐ場合は南千歳から快速“エアポート”を利用するよう勧められる。快速“優駿浪漫”は、札幌着19:30である。

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筆者も、本当ならこのまま札幌まで乗り通しかったが、後の行程の都合もあり、南千歳で快速“エアポート”に乗り換えた。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
優駿浪漫、流石競走馬の産地を走る列車名ですね。ボチボチと日本ダービーの季節ですね。
としおちゃん
2010/05/10 22:40
としおさん、コメントをお寄せ下さり,ありがとうございます.

そう、沿線には牧場があって、馬や牛がたくさんいましたよ〜。
ツキだっ!
2010/05/10 22:48

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