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zoom RSS シカと衝突した釧網本線釧路行・4739D

<<   作成日時 : 2009/10/10 00:51   >>

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網走からは、釧網本線釧路行の4739Dに乗車する。列車は、キハ54型+キハ40系の2連で、後部のキハ40は知床斜里で切り離すそうなので、キハ54型に乗車する。旅情あふれるキハ40も魅力的だが、筆者はキハ54型500番台が今回ここで初体験であり、たとえ、キハ40が釧路まで連結されたとしても、キハ54型の方を選んでいただろう。

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↑ キハ54の車内 通路上部の表示札差しを利用して行先が表示されるのがユニーク 北海道の車両らしく、二重窓を装備

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↑ こちらは後部のキハ40の様子 北海道の列車旅に欠かせない車両で、近代的でありながら、旅情を擽られる

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画像1駅目の桂台、2駅目の鱒浦で比較的まとまった乗車があった。ほとんどが高校生のようだ。進行方向左側の車窓には、オホーツク海が迫る。地図を見ると、知床斜里辺りまでの釧網本線は海沿いを走っており、進行方向左側の席を選べば良かったと後悔する。夕暮れ時の、淡いトーンの海は魅力的で、嫌なことを忘れさせてくれる。DMV車両が試験営業を行ったのもこの辺りで、オホーツク海をバックに、レール上を走るユーモラスな姿が印象的だった。

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鱒浦の次は藻琴、そして藻琴の次は、釧網本線の中では比較的有名な北浜である。海に近い駅として、ドラマのロケが行われたり、ホームには展望台が設置されており、小さな駅のように見えて観光客で賑やかだ。
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↑ 進行方向右は網走国定公園・小清水原生花園が広がり、こちらもまた捨てがたい車窓風景だ 

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初めて乗るキハ54型500番台は、軽快なように見えて加速が鈍いナ…という印象を受けた。いや、この日後部に連結されていたキハ40は、機関更新未施工車であり、加速が鈍いのはキハ40の影響を受けているのかもしれない。

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↑ 知床斜里で後部1両を解放 これでキハ54は身軽になったが、残念ながらキハ40解放後の加速を改めて確認しなかった

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キハ54は新型直噴エンジンを搭載し、車体はステンレス製とすることで軽量化を図り、トン当たりの出力増を狙った。これらは、重厚な車体構造のため、所期の目的を果たせなかったキハ40系の反省を踏まえた上での設計である。結果、それまでの国鉄気動車らしくない車両に仕上がったのは、従来の国鉄気動車を真っ向から否定しているようで、皮肉だ。一部は新幹線廃車発生品の転換クロスシートを装備した急行仕様として登場している。

画像この日、筆者が乗車したキハ54は504号車で、前述の急行仕様車ではないが、発生品と思われる転換クロスシートに交換されていた。肘掛には灰皿とアームテーブルが内蔵されているが、引き出せず使用は出来ない。

途中何度かピ・ピ・ピと、短3連発の警笛が鳴る。鹿だ。警笛だけなら良いが、場合によっては制動が掛かり、乗車している方も緊張を感じる。線路を横切る動物が多いのは知っていたが、これほど多いとは思わなかった。


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そしてとうとう、4739Dは茅沼の200〜300メートル手前で、短3連発の警笛を聞いたかと思えば、鹿と衝突してしまった。辺りは既に真っ暗で、ドンという鈍い衝撃音に、床下にやや巻き込まれていく音。それに、完全停止まで圧力が抜けない非常ブレーキ特有のショックが加わり、筆者は一気に緊張した。

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しかし、ご当地のウテシさんは慣れている様子で、車外に降りて床下を点検してまわり、なんと僅か12分停車しただけで、運転が再開された。ワンマン列車なので、ウテシさん一人では気の毒だと思い、何か手伝いを申し出ようかと思っていたが、一人で冷静に対処されており、ご立派であった。キハ54型500番台には、前面に大型排衝器が取り付けられているが、それでも一部を床下に巻き込んでしまうようだ。山間部の真っ暗な所で、運転再開まで長く待たされることになるのではないかと不安だったが、車両は幸いダメージを受けずに復旧した。

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話が前後するが、知床斜里で後部のキハ40を解放した。解放作業の一部は4739Dのウテシさんの役割のようで、慌ただしく動き回っている。この解放作業のため、列車は25分間停車する。網走―知床斜里間には2往復の区間列車が設定されているため、解放されたキハ40は、あるいはその区間列車に充当されるのかもしれない。

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↑ 摩周駅で対向の4742Dを待つ4739D 摩周駅は1990年に弟子屈駅から改称された

知床斜里を出て、摩周で4742Dに、標茶で4744Dと交換したが、共にやや遅れていた。こちらも、標茶を出て2駅目の茅沼手前で鹿と衝突して、遅延が発生したのは、前述のとおりである。その遅延は釧路到着まで解消されなかったが、20:18に釧網本線4739Dは釧路駅に到着した。

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↑ 夕暮れ時 窓から大きな空と雲を見ているだけで日常のイヤなことを全部忘れさせてくれる

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東釧路―釧路間は、根室本線であるが、釧網本線の列車は全列車釧路まで乗り入れる。網走―釧路間は169.1km、所要時間は3時間51分(所定時刻)であり、表定速度は約40km/hと、のんびりとした列車旅が楽しめる。今回は、知床斜里を過ぎると日没で車窓が楽しめなかったが、機会があれば、また乗ってみたい。

*本記事中のダイヤは2009年9月当時のものです。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
キハ54-500。僕の好きな車両のひとつです。
以前、真冬に同じ編成の車両に、網走〜知床斜里間乗車しました。真っ白い景色の中を突き進む列車は、頼もしく見えました。
☆みやちん
2009/10/12 11:19
☆みやちんさん、いつもコメントをお寄せ下さり、ありがとうございます。
冬の釧網本線も、また良いでしょうね。
ツキだっ!
2009/10/13 09:44
全然関係ないんですけど、相模大野工場で5200型が2両解体されていた気がします。5000系最後の全検出場云々という記事も、雑誌で読んだので、小田急の抵抗制御車は、いよいよ最終章に入った感じなのでしょうか?
☆みやちん
2009/10/18 08:45

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