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zoom RSS 新宿歴史博物館の小田急ロマンスカー NSE

<<   作成日時 : 2006/10/18 09:18   >>

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あまり知られていないが,新宿歴史博物館に小田急ロマンスカー3100型NSEのシートや運転台などの一部部品が保存されている.

NSEは筆者にとってとても思い出深い車両である.小田急沿線に住んでいる筆者にとって,ロマンスカーは非日常が気軽に味わえる,そんな存在なのだが,NSEは,小田急特急車で最多両数を誇ったので,当然,遭遇する機会が多く,数え切れないほど乗車した.

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昭和30年代後半の,日本がいちばん活気に満ち溢れていた時代に製作された車両なので,エクステリアも車内アコモも,優雅な造りであった.シートは,クッションが効いたふかふかな物で,「座る」というより,「身を埋める」という表現の方が適切で,包み込まれるように,体にフィットした.

乗り心地は最高で,乗車しながら,ミンデンドイツ台車の空気バネが,振動を減衰してくれているのが分かった.個人的には,乗り心地は後発のLSEよりも,優れていたように思えた.連接車体と低重心構造のため,曲線上での遠心力が緩和され,素晴らしい乗り心地を提供してくれた.

VSEにおいて復活したが,ロマンスカーでは「走る喫茶室」というサービスがあった.かつては,日東紅茶と森永が喫茶室のサービスを担当した.筆者は特に,森永のサービスがお気に入りで,ロマンスカーの旅に,「走る喫茶室」のココアとプリンは欠かせないアイテムだった.

プリンは,市販されている製品と同じものだったが,ロマンスカーの車内で食べる森永のプリンは,まるで別の味に思え,最高に美味しかった.その後,日東紅茶も森永もロマンスカーから撤退してしまった.両者とも自社製品PRが目的で,当初から採算は度外視だったと聞く.

思い出話しが続いたが,新宿歴史博物館では,前述のように,NSEの部品が展示されていて,ふかふかのシートに座ることが出来る.久し振りに身を埋めると,懐かしさでいっぱいになる.

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NSEのシートは,更新後LSEと同じモケットに交換された編成があったが,新宿で保存されているのは,ワインレッド1色のタイプで,深い紅色に,枕カバーの白が明るく映えた.白いカバーは清潔感に溢れ,落ち着きのある暗いトーンの車内に,視覚的にメリハリを与えてくれる,欠かせないアイテムだった.

筆者がNSEに乗るときは,不思議と3181×11編成に当たることが多かった.この編成のシートはワインレッドだった.

歴史博物館内の展示は,NSEの前頭部をイメージしたものとなっているが,どうせなら,カットモデルを保存してくれれば良かった.スペースの関係で無理だったのか.

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−お断り−
新宿歴史博物館内では写真撮影が原則禁止されている.記事中の写真は,申請書を提出して許可を得て写したものであり,この記事内に掲載する旨の手続を為している.

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
このような名車が後の時代に偲べるよう、一部分保存されるだけでも大変嬉しいですよね。JR一筋マニアの私も何か惹かれました。座席も近年の薄っぺらい「ただ、座れればよい。それが座席」のようではなくどっしりとしたつくりですし。
オーミヤ
2006/10/18 18:33
こんばんは、ツキだっ!さん。
新宿歴史博物館事態の存在を知りませんでした。
しかもこんな展示があったなんて、驚きです。今度ぜひ、行ってみたいと思いました。
クキ
2006/10/22 23:41
小田急ロマンスカーでデザインの美しさ
があったのは、この3100型が最後に思えます。
それ以降は新しくても、ちっとも美しいと思えません。
ただ、局面をくっつけた小学生の工作程度にしか
見えないのです。デザインは新しくてもエクセレント
とは限らないのだと思います。
名鉄特急のパノラマカーも同じだと思います。
こんなに美しい名車を解体して保存しないとは、
淋しい限りです。
テツオタ
2007/02/06 23:12

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